人生の配牌は悪くなかったのに打ち手がクズすぎて先制リーチできなかった件
2014-06-14
正義(以下兄)「近代麻雀オリジナルに載ってた福地さんの連載の解説は一通り終わったから、順番的に今度はとつげき東北さんの連載の解説に入ろうとは思ってるんだけど……」
靖子(以下妹)「けど?」
兄「連載第1回の『もっと科学する麻雀 先制リーチ中心主義』を読み返したものの、正直ツッコむところがなくてどう解説していいか困ってるんだよね。福地さんの特集の場合、いい意味でテーマが漠然としてたから多少なりとも西園寺家がネタを挟む余地があったんだけど、とつげき東北さんの特集の場合、テーマがガチッと決まってる上に文章も統計データをバリバリ出してきてるから、俺程度のふんわり系ガチ勢じゃ『あ、勉強になります、あざーす』としか言えねえよ」
妹「何ですかふんわり系ガチ勢って……」
兄「この特集を読んで何ができるのかを考えたんだけど、この特集に出てきた何切る問題を西園寺家なりの言葉で解説することが限界なんじゃないかなぁと思った」
妹「それでいいんじゃないですかね。ブログで書くネタがなくて一か月以上放置しちゃってるわけですし、閉鎖する気がないならそろそろ何か書かないとダメな気がしてました」
兄「牌譜検討や近麻感想はツイッターで十分だし、長々と語りたい戦術論があるわけでもないし、正直靖子、このブログ持て余してるだろ?」
妹「うっ……じゃ、じゃあお兄ちゃんは何かいいアイディアがあるんですか?」
兄「うーん、開き直ってエロ私小説ブログにするか、雀荘レビューブログにするぐらいしかないんじゃないか?」
妹「定期的に私小説が書けるほどお兄ちゃんとエロいことはしてないですし、やるとしたら雀荘レビューですかね? 新宿・渋谷のピン東風全制覇を目標に」
兄「全制覇する前に西園寺家の貯蓄が尽きそうだなそれ……」
靖子(以下妹)「けど?」
兄「連載第1回の『もっと科学する麻雀 先制リーチ中心主義』を読み返したものの、正直ツッコむところがなくてどう解説していいか困ってるんだよね。福地さんの特集の場合、いい意味でテーマが漠然としてたから多少なりとも西園寺家がネタを挟む余地があったんだけど、とつげき東北さんの特集の場合、テーマがガチッと決まってる上に文章も統計データをバリバリ出してきてるから、俺程度のふんわり系ガチ勢じゃ『あ、勉強になります、あざーす』としか言えねえよ」
妹「何ですかふんわり系ガチ勢って……」
兄「この特集を読んで何ができるのかを考えたんだけど、この特集に出てきた何切る問題を西園寺家なりの言葉で解説することが限界なんじゃないかなぁと思った」
妹「それでいいんじゃないですかね。ブログで書くネタがなくて一か月以上放置しちゃってるわけですし、閉鎖する気がないならそろそろ何か書かないとダメな気がしてました」
兄「牌譜検討や近麻感想はツイッターで十分だし、長々と語りたい戦術論があるわけでもないし、正直靖子、このブログ持て余してるだろ?」
妹「うっ……じゃ、じゃあお兄ちゃんは何かいいアイディアがあるんですか?」
兄「うーん、開き直ってエロ私小説ブログにするか、雀荘レビューブログにするぐらいしかないんじゃないか?」
妹「定期的に私小説が書けるほどお兄ちゃんとエロいことはしてないですし、やるとしたら雀荘レビューですかね? 新宿・渋谷のピン東風全制覇を目標に」
兄「全制覇する前に西園寺家の貯蓄が尽きそうだなそれ……」
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麻雀家庭教師(麻雀を教えるとは言ってない)
2014-04-29

正義(以下兄)「今回の牌姿は『高レート潜入編 平成のゴーニー打法』からの引用だ。子の10巡目でさて何を切る?」
靖子(以下妹)「んー……捨て牌1段目ぐらいまでなら欲張って満貫シャンポンに構えそうですけど、10巡目ならさすがにリャンメン5,200に受けますね」
兄「まあバランスとしてはそんなもんで良いと思う。3ハンから5ハンに上がったのに5,200⇒8,000にしかならないのは得点効率的に良くないという理屈は理解できるけど、序盤は未来ある若者のように夢を追って満貫を狙って行きたいね」
妹「あと2年半で三十路になるお兄ちゃんが若者を語るのもどうかと思いますけど」
兄「うるさい! あくまでも気持ちの問題だからいいんだよ!」
妹「ええ、私のように夢もなければ友達もいない十代もいますしね……フフ…………」
兄「まだ前回のネタ引きずってんのかよ……。あれは俺が悪かった。お願いだからもう忘れてくれ」
妹「いや、全然いいんですよ? 高校までの展開は概ね全部合ってましたし。それに大学に入ってもうすぐ1ヶ月ですけど、お兄ちゃんの予想通り既にぼっちの気配ですから。まあ他人と友情を育む暇があるなら兄と愛情を育む方が有意義ですから全然問題ないんですけどね」
兄「完全に靖子の調きょ……じゃない、育て方を間違えた気がしてならない」
妹「脱線はこれぐらいにしておいて、今回の特集についてお兄ちゃんが説明してくれることはこれで終わりですか?」
兄「あ、じゃあもう少し続ける。このゴーニー打法の特集って近オリ上でも8ページも使ってて結構なボリュームだったんだけど、この特集を読んで得るべき一番大事な内容は何だと思う?」
妹「一番大事な内容……ですか? ダマ5,200は曲げろとか安すぎる仕掛けはするなとかポンテンチーテンは取れとか、同じ記事なのにメンゼン重視なのか仕掛け重視なのか、もしくはリーチ重視なのかダマ重視なのかもハッキリしてなくて、どれが一番大事とか無い気がするんですけど……」
兄「ああ、その通りだ。つまりこの記事で大事なのは、『打点とスピードの最適点』を知ることにあると思うんだ。かわし手を一切狙わずメンゼンで大物手を常に作ろうとする打ち手が論外なのは言うまでもないが、それとは逆に、打点を軽視しすぎてノミ手を連発する打ち手も決して強いとは言えない。強い打ち手というのは基本的に、メンゼン派とか鳴き派とか手役派とか打撃系とか守備系とか、極端な特徴は持っていないもんだと俺は思う」
妹「でも、強い人を評価するときに『あの人は仕掛けが上手い』とか『あの人はディフェンスに定評がある』とか言うじゃないですか」
兄「誰だって得意分野はあるだろうさ。ただ、仕掛けが得意な打ち手だってタンピン三色が見える手を4巡目でチーテンには取らないだろうし、ディフェンスに定評のある池がm……打ち手だって満貫リャンメンテンパイならリーチに無スジは勝負するだろ?」
妹「確かにそうですね」
兄「極論になるかもしれないが、何切る問題で自身の雀風を持ち出す奴の話はすべて聞き流して問題ないと思う。何切る問題で大事なのはどの選択が一番勝てるのかというそれ一点のみなのに、『私は手役派なので5索を切ります』とか『僕はメンゼン派なのでスルーします』とか、天鳳位でもなければトッププロでもないあなたの打ち筋なんて誰も一欠片の興味も持ってないですよと言ってさしあげたい」
妹「その通りなんですけど言い方が酷すぎます」
兄「というわけで今回のシステムな。西園寺システムNo.22『性癖は偏っても打ち筋は偏るな!』あたりがちょうどいいかな。ブラコンだろうとドMだろうと他人に害を及ぼさなければ何だって構わないが、麻雀だけは王道の打ち方を貫くのが大事、という内容だ」
妹「シスコンでロリコンで拘束・口枷フェチのド変態にサラッと煽られた気がするんですがたぶん気のせいですよね」
兄「ああ、たぶん気のせいだ。じゃあ最後に何切る問題を解説して終わろうか」
バカ「俺はモロ引っ掛けなんて卑怯なことはしない主義だから(キリッ」
2014-04-07

正義(以下兄)「今回の牌姿は『高レート潜入編 強者の決断力7か条』からの引用だ。親の3巡目でこのテンパイ。正解は5萬切り即リーだけどさて何を切る?」
靖子(以下妹)「その問題の出し方は明らかにおかしくないですか!?」
兄「だってこんなの、西園寺家としては何を切るか悩む前に5萬が横に曲がってるはずだから、靖子に答えを問う必要がないんだもの」
妹「それはまあそうですけど……」
兄「もし靖子が9萬切りダマで変化を待つとか5萬切りダマで数巡おいてから曲げるとか言い出しても、正直どんな顔をすればいいかわからない。おそらく無表情でひっぱたくと思う」
妹「怖いですって……」
兄「あと他にこの問題に関して何か聞きたいことってある?」
妹「では一つだけ。モロヒをきっちり警戒してくる鳳凰民相手でも5萬切り即リーの選択は変えなくていいんですか? 読みを外させるために数巡おいてから曲げるとか空切りできる牌を引くまでダマるとか……」
兄「1巡おいてのツモ切りリーチなんてヘタしたらモロヒリーチより警戒されるから論外。かと言って2巡、3巡と待っていたら他家から先制されるリスクがどんどん高まってしまう。そんなリスクを負うぐらいなら目の前にある先制カンチャンテンパイを優先させる方が良い。それに、モロヒを警戒されたとしても他の無スジより危険だとはまず思われない。それならモロヒでも何でもない普通のカンチャンテンパイよりアガりやすいのは確かなんだから、下手にモロヒを意識する必要はまったくないと言える」
妹「なるほど、概ね納得しました。ただ、実戦感覚では多少の出アガリ率を上げるために3巡程度なら待ってもいい気がしますけど……」
兄「よし、じゃあ靖子のためにわかりやすく例えを使って説明しようか」
妹「あ、是非お願いします」
兄「麻雀は18巡で流局するゲームだ。『麻雀は人生の縮図である』という言葉をそのままの意味で捉え、流局=人生の終了とするならば、1巡につき4年、人一人の人生72年(4年×18巡)を1局の中で体験することになる」
妹「ちょ、ちょっと待ってくださいお兄ちゃん。何か例えがやたら重くないですか……?」
兄「冒頭の牌姿は3巡目の設定だから、人生で言うなら4年×3巡で12年目ということだ。ここから6巡目までの間、出アガリできない、変化もほとんどない手組で何もせず無駄に様子を見ることがどういうことなのか説明する」
妹「…………」
兄「3~4巡目、人生で言うなら13歳から16歳までの期間だ。この期間を無駄に過ごすとはどういうことか。小学生の頃にイジメを受けて家族以外の誰も信じられなくなり中学校で孤立。もちろん友達なんか作れない。趣味は兄に教えてもらった麻雀のみ。学校にいる間は誰とも話さず、家に帰る途中で本屋に立ち寄って麻雀の戦術本を立ち読みし、帰宅後はネット麻雀を打つ。おおよそ一般的な女子中学生とかけ離れた生活だ。多くの女子中学生が体験するであろう、友達や彼氏との青春の思い出を一切得ることなく4年間を過ごしてしまったわけだ」
妹「あ、あの……例えが具体的すぎないですか…………?」
兄「4~5巡目、人生で言うなら17歳から20歳までの期間だ。この期間を無駄に過ごすとはどういうことか。麻雀以外に楽しいと思えることがないため同級生との会話についていけず、高校に入ってからも当然のように孤立。この頃になると一人でいることに何の苦痛も感じなくなっている。趣味の麻雀にますますのめり込み、中学の頃は相当優秀だった学校の成績も凡人に毛の生えたレベルまで悪化。将来への展望もなく、日々の生活で積み重なるストレスを発散するために酒にまで手を出す始末」
妹「も、もう十分わかりましたから、そろそろこのへんで…………」
兄「何とか並レベルの大学に滑り込んだものの、ここまで来るともう友達の作り方なんてまったくわからない。大学デビューなど夢のまた夢。リア充どころがキョロ充にすらなれない。大学でも孤立。大学は高校よりも自由な時間が増える。その結果、暇な時間を埋めるためにフリー雀荘に通い始める。レベルの低い低レート雀荘にすぐに飽きて、ピン東風のフリーに行くようになる。ここまで来ると、女子大生なのか雀ゴロもどきなのか自分でもよくわからなくなってくる」
妹「あ……あぁ…………ぁ…………」
兄「5~6巡目、人生で言うなら21歳から24歳までの期間だ。この期間を無駄に過ごすとはどういうことか。雀荘に入り浸り、単位は常に留年ギリギリ。将来の目標は何もない。麻雀は得意ではあるが女流プロになどなろうとも思わないし、かと言って他になりたいものがあるわけでもない。3年生の冬になり、周囲の流れに合わせて就活を始めるも、持ち前のコミュ障と自己アピールの下手さでことごとく不採用。4年生の秋にようやく飲食系の会社に引っ掛かる。卒業。そして就職。しかし結局人間関係と激務に耐え切れず半年ももたず自主退職。再度就活をする意欲も湧かず、かと言ってバイトもしようと思えない。結局ピン雀荘で小銭を稼いで質素にその日暮らしをする生活。そんな生活を1年ちょっと続け、ふと自分の年齢を考えたらもう24歳。元々特別美人というわけでもなく、人より器量が良いわけでもない。タバコは吸わないが、日々の雀荘通いで服はすべてタバコ臭く、肌も荒れ気味。そして若さという武器も徐々に失いつつある今、自分の人生って何なんだろうなぁ……と部屋の天井を見上げながら考える――――――――と、つまりこれが3巡(=12年)を無駄にするってことだ。わかったかな?」
妹「…………ヒック……ヒック……ごめんなさい…………ごめんなさい………………」ポロ…ポロ…
兄「おわっ!? な、何で泣いてるんだよ!? ただの例えだからこれ!!」
妹「ヒック……だって……だって…………私、どうしたらいいか………………」ポロ…ポロ…
兄「靖子の目の前に4巡ぐらい人生を無駄にしながらのうのうと生きてる奴がいるんだから、そんなに悲観することなんてないだろ。俺は靖子がどんな状況になってもずっと一緒にいるから、自信を持って生きたいように生きてくれよ」ギュッ
妹「……うああぁぁ…………お兄ちゃん…………お兄ちゃぁぁぁぁん………………」ギュウウウッ
兄(一度絶望のドン底まで突き落としてから甘い言葉をかけるのが調教の基本だけど、今以上に兄に依存するように調教して何がしたいんだよ俺は…………)


こんなブログ書いてる身としては親リーよりリアル親の方が100倍怖い
2014-03-21

正義(以下兄)「今回の牌姿は『高レート潜入編 鬼より怖い…親リー対策法』からの引用だ。トップと1,500差の36,800持ち2着目南1局4巡目、16,000点持ち3着目の親リー一発目でさて何を切る? 中は生牌で、現物は2萬と9筒の2枚がある状況とする。……はいその通り。正解は現物を抜いてオリだね。いくらなんでもこの点棒状況でテンパってもいないのに親リーチに喧嘩を売るとかありえないね」
靖子(以下妹)「ちょ、ちょっと、私まだ何も答えてないんですけど……」
兄「はい、じゃあ結論も出たことだし今回のまとめの西園寺システムだね。今回は西園寺システムNo.42『親リーとご主人様の命令には絶対服従!』がピッタリかな。親リーってやたら点数高いし理不尽だよね。でも大抵どうしようもないから無力感に苛まれつつ降りなきゃいけないよね。でもこのときの無力感ってM心をくすぐられて結構クセになるよね。じゃあこれってつまりSMプレイと同じだよね、っていう内容だね。というわけで今回の麻雀家庭教師はこれで終了。お疲れ様~」
妹「いやいやいや、お疲れ様じゃないですよ! そんな全速力で終わらせてどうするんですか!?」
兄「いや、今回の特集はあまりに当たり前すぎて話を広げようがなかったから、勢いで全部やっちゃおうかなーって…………」
妹「勢いつきすぎです! 何がSMプレイと同じだよねですか!? 意味がわかりません!!」
兄「いや、意味がわからないわけはないだろう。靖子はMなんだから」
妹「えっ、ちょっ、そ、それとこれとは話が…………」
兄「今夜あたり一縛りいっとく?」
妹「一杯いっとく?的なオッサンリーマンのノリで妹を縛ろうとしないでください!」
兄「じゃあ止めとく?」
妹「…………止めません。いっときましょう」
兄「素直で大変よろしい」
妹「わ、私はあくまでも今回の西園寺システムに従って仕方なく服従するだけですから、か、勘違いしないでくださいねっ!!」
兄「…………それだと靖子が俺のことをご主人様だと認識してるってことになっちゃうんじゃねーの?」
妹「あっ」


ドラをお兄ちゃんだと思って大切に叩き切るスタイル
2014-03-18

正義(以下兄)「今回の牌姿は『バカでも勝てる 必殺!断捨離打法』からの引用だ。東2局で子の10巡目、場に2枚見えの北を引いて、さて何を切る? 7筒はドラ表示牌を含めて3枚見えている状況とする」
靖子(以下妹)「うーん、他家のテンパイ気配を感じたら現物を中抜きして降りればいいんですから、ここはドラ重なりで打点が上昇する可能性を追求して北ツモ切りですね」
兄「ほほー、つまり靖子先生は他家の副露手はおろか門前ダマに対するテンパイ気配も敏感に察知できるということですか。なるほどさすがは靖子先生だ。そんな素晴らしい技術をお持ちなら、是非とも靖子先生の弟子にさせて頂きたいものですなあ」
妹「ごめんなさい本当は他家のテンパイとか全ッ然わかりません」
兄「うむ、正直でよろしい。西園寺家に危険察知能力が備わっていない以上、使えなさそうなドラは他家がまだテンパイしてなさそうなタイミングでリリースするしかない。グジグジと抱えて終盤にドラ切りリーチして他家の今テンに放銃、もしくは終盤に仕掛けを入れられてドラを切りきれずテンパイ崩し……という展開は避けなければいけない」
妹「ええ、確かにそれは最悪ですね」
兄「まして今回のドラ8筒の場合は7筒が3枚見えていて重ねる以外に使い道がほとんどなく、手を進めたならいずれ出ていく確率が極めて高い牌だ。それなら安全牌を引いた中盤のこのタイミングで振り替えるべきだろう」
妹「じゃあ使い道がギリギリありそうなドラならどうするんですか? 例えばこんな手とか……」

兄「これなら5索が3枚以上見えてない限りは北切りだな。テンパイ受け入れの一つである5索ツモで無理なくドラを使えるならできるだけキープしておきたい。ただし、1-4筒が先に入った場合はもちろんドラ6索切りリーチだし、2-3-5筒や3-4索が重なった場合も受け入れが最大になるドラ6索を切る。リャンメン待ち確定のイーシャンテンならとにかくスピード最優先」
妹「ええ、そこらへんのバランス感覚は日頃からお兄ちゃんにジックリネットリ教わっているので大丈夫です」
兄「ネットリとか言うな。じゃあ最後に今回の特集に関係する西園寺システムを教えよう。えーっと、今回だとアレだな。西園寺システムNo.6『雀k……あ、いや、ちょっと待って」
妹「どうしました?」
兄「果たしてこのシステムをブログで言っていいものなのかと思ってな。せっかくここ最近はあまり毒も吐かず比較的ヌルめの記事を書いてるのに、今更この名前を出して燃料を投下する必要もないよなって……」
妹「そんなこと言われたら逆に気になるじゃないですか。それに番号が若いのも重要度が高そうな感じですし。名前に問題があるなら記事にする際に伏せ字にしますから教えて下さいよ」
兄「そうか? じゃあ言うよ。西園寺システムNo.6『雀○流の逆を行け!』だ」
妹「………………あまりにド直球ですね。一応解説をお願いします」
兄「Wikipedia先生によると、○鬼流の打ち方ってのは勝つための打法ではなく、精神の歪みを是正して人間本来の心を取り戻すという精神修養が目的らしい。実際にそんな効果があるのかは俺にはわからないし理解する気もないが、デジタル的な観点で見た場合、雀○流の制約はシンプルに勝率を上げる打法とは真逆に感じる。つまり雀鬼○を反面教師にすることは結果的に愚直に勝ちを追求することになるのではないか?という考えだ。具体的には、
・第一打は可能な限り字牌を切る
・ドラはテンパイする前に切る
・最低でも1秒以上考えて打牌する
・ベタオリ上等
・遠くの理想型より目先のアガリを追う
・モロ引っ掛け、地獄単騎待ちは積極的に狙う
大体こんな感じで、この中の『ドラはテンパイする前に切る』が今回の記事に合った戦術だろう。そしてこの打ち方を短く一言でまとめたものが今回の西園寺システムってわけだ」
妹「○鬼流信者とフリー雀荘のオッサンが聞いたら泡吹いて倒れそうなシステムですね……」
兄「個人的な意見として聞いてもらえれば幸いだが、そもそもこんな絵合わせゲームを精神修養の手段に利用しようという発想がナンセンスだと思ってる。現代社会で精神を鍛えたいなら麻雀なんか打つよりブラック企業に勤める方がよっぽど効果的だろう。性格は歪むかもしれないが」
妹「同意です。さらに西園寺家の場合は、
・外では常にぼっちでいることで孤独に打ち克つ強い心を身に付ける
・貧しい生活をすることでどんな状況にも耐え得る精神を身に付ける
・趣味を麻雀しか持たないことで逃げ道を断ち、背水の陣の心構えを常に持つ
こんな感じで日常生活そのものが精神修養の場になってますからね。実家でぬくぬく暮らしているリア充ゆとり雀士には生涯到達できない境地ですよ」
兄「……まあ普通はこんな境地になる前に頑張って友達を作るなり別の趣味を探すなり何らかの努力するだろうからな」

